過去作を見るのは恥ずかしくもありますが、それ以上に愛しい気持ちが勝ります。今また同じものは作れないし、当時の原型を使って新たに作ればそれはそれで面白いかとは思いますが、それより新たな人形を作りたいと思うのです。
昨年12月、久しぶりにドールワールドリミテッドに出展した後の部屋の惨状にうんざりして部屋の収納を替えました。主に自作の木製ワゴン3つに箱を重ねて使っていましたが、箱がワゴンからはみ出て引っ掛かって壊れてきたことや、使いづらいと思いつつ放置してきた色々を一気に片付けました。紙箱をやめて無印の引き出しケースにしたら、ワゴンにきっちり嵌り引き出した時にグラグラしなくなったことと、箱ごと取り出さなくて良くなったことで使い勝手が格段に良くなりました。ただ、引き出した以前の紙箱より少し小さくなったので、レースやリボンを巻き直す必要がありました。それでも良く使うものをすぐ出る場所に出来て、箱の出し入れのストレスと出した箱を置いておくストレスが激減しました。木製ワゴンの他に、作業机回り、ベッド下、クローゼットなど何か所にも分けて材料道具を置いていて、今が一番使いやすくて意欲的に作業が出来ます。
過去に何度も何度も「心を入れ替える」と言ってきましたが、入れ替えた心が既に汚れてるから何も変わらないのが常でした。しかし今回は清い心に入れ替えることが出来たようで、一ヶ月以上経つというのに毎日作業しても寝る前には部屋がきれいです!整理整頓清掃万歳!これでバリバリ人形を作るぞ!やるぞー!と意気込んでずっと作業をした結果、首肩腰が痛くて椅子に座っていられない、となり、何事もほどほどにだな、と反省しました。
それでも、ローガンが進んできているし環境が良くなったので、出来るうちに小さい人形をどんどん作っていこうと思います。
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(などとぬかしてみましたが、なんと一年前に作って放置していました)
大福ちゃんから始まった雛罌粟人形堂作の人形を紹介していこう、とSDカードに保存した過去の写真を探すことになりましたが、難儀しています。
というのも、一昨年の年末「生涯の写真」と銘打った外付けハードディスクが破損していまい、何とか復元できたものの今までのように順序良くファイリングされている訳ではなく、アタリを付けては確認作業をしています。
そしてもう一つ、もっと前にCD-ROMに保存したデータが消えたこともあり、それも大半を復元できたもののすべてではなく撮影日時のデータが残っていません。
もっとサクサクッとご紹介する予定でしたが「そもそも私はいつ何を作ったんだろう」とちゃんと記録していなかったので、唯一の備忘録としてのこのブログを久しぶりにログインした次第です。
ざっと80種類(原型)を作っているようなので、記憶とブログを辿りつつ自分の成長と反省点を見つめていけたら良いな、と思います。
写真さがしの為にPCを開くことも増えるので、ブログも色々書いていく所存です。
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オビツ11サイズだからオビツの服の型紙を使えば良いのでは⁉と思われるかも知れませんが、最初の一着くらいはぴったりフィットの衣装がよろしいでしょう。
まずはアルミホイルを巻きつけマスキングテープを全面に貼り付けます。
これにマジックで線を引いて切り開き、紙に貼り付け、最終的に厚手のトレーシングペーパーに写します。
ピタッと決まるまでに何度も補正をするのも、面倒と言えば面倒ですが楽しい時間です。
上手くいけば新たに6体の珠世が生まれる予定です。
その為には手の石膏型を作らねばなりません。
たった一つの左手の為に…!
きっと指を追ってしまったんでしょうね、覚えてないけど。
なぜ折ってしまったのだ、私!
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誰が長女、次女、末娘、と想像するのも楽しい。
彼女達、今日西の地へ旅します。
お迎えされてほしい反面、帰ってきてほしい気持ちもあるけど、帰って来る頃には次の子に心は移ってるかも知れない。
帰って来るな。
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ところがこの幅のリボンは一種類だけ
これだけあっても使いたいものがない。
ありがたいことに、近所に手芸屋さんがあるので4ミリリボンを買ってきました。
やってみたかったビーズで帯留め。
帯は取り外せるのでその気になれば着せ替えも出来ます。
3センチの「福豆」、めちゃくちゃ可愛いです❤。
いつまでも小さな頭を撫でていたくなります。
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結局は85個も出来ました!
って、これは喜んでいいんだろうか。
出来た個数より、リサイクルスリップを使い切ったことが素晴らしい。
もう二度と溜めない。
85個のドクロちゃん、1つ1つは小さいので別に気になるようなものではないのですが、85個がそこらにあるとちょっと鬱陶しい。素焼きなのでこわれてはいけないしそこそこ丁重に扱ってあげているので、ヒジョーに邪魔。きっと私に愛されることなくいつかは〇〇線の線路脇に並べるんじゃないか、とか考えています。
そんな不遇なドクロちゃんですが、作る過程で学ぶことは多かったです。
まずはスリップの濃度について。
いつもは小さいので排泥を考えずにやってきましたが、今回「スリップが濃ければ濃いほど抜きやすい」と知りました。そして「スポスポ抜ける石膏型の湿り具合」と「これは抜けない湿り具合」を把握しました。違うんですよ、しっとり感が。
それと、石膏型の耐久性について考えさせられました。
いつもは「あまり一気に抜き過ぎると方が痛むし、上手く抜けなくなると」思っていました。それがどうなの今回のこのスポスポ。
小さい型とはまた違ってきますが、スリップの濃度の影響の大きさを知りました。
某社のスリップはベタついて上手く抜けない、と教えていただき実際やってみると全くその通りだと思っていましたが、今回戯れにドクロ型で抜いてみると、「濃度が高いと抜きやすい」ことがわかりました。皿とビスクドールなどの用途の違いでしょうか。
違う種類のスリップに色付けするには何が良いか、の答えも出ました。
石膏型にはアクリル絵の具が良いことは実証済みですが、スリップはこれというものがありませんでした。それがこの度たまたま持ってた「みやこ染め」で解決しました。食紅などより少量で色がつくし、気泡や焼成にも勿論影響は全くありません。
石膏型やスリップに色を付ける利点は「石膏型の場合は、鋳込んだグリーンウェアに混入していたらすぐわかる」。これは侮れません。結構混じってるんですね。もう一つは「一度にたくさんの型を作った場合に判別しやすい」。私は概ね複数の型を一度に作るので間違えないのはとても快適です。
どんなことにも通じることですが、漫然とやっていては自分の劣化コピーにしかならないのです。
常に「お手本を見る」か、常に「トライアル&エラー」かによって満足度は違ってくるでしょう。私はトライアル&エラーが好みですし、結果でかではなく経過を大切にしたいです。
沈黙していた期間も何もしていなかった訳ではありません。
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見れば見るほど可愛い。
この状態も可愛いけど(今月新たにたくさん鋳込んじゃいましたよ!)胴体とグラスアイのが見てみたい!
と、手足を伸ばしてヘッドを切り離し、胴体を作りました。
ただし、脚はどっか飛んで行ったので新たに作り直しましたが。
おおお、私好み…!
実際の市松人形とは違いますが、以前浅草橋で拝見した市松人形を見た時の感激を思い出しながら作りました。
着物はリバティプリントを。
かなり前に「茜ちゃん」という人形を作った時もリバティで着物を作りました。出来ることなら絹で作りたかったのですが、ちりめんは厚みがあるし、羽二重は縫ってると織が寄ってしまうしそもそも無地。染色した布に刺繍を試しにやったところ、予想以上にショボかったので止めました。
上の写真の右の生地はリバティではないかも。ユザのカットクロスの中にあった割には薄くて柄もそれっぽいから多分そうかな、と思っていましたが、縫っているとどうも手触りが違う。まぁ、なんだって良いのですが、リバティの縫いやすさは素晴らしいです。私、高額宝くじが当たったら、ルータービットを100本買うつもりですが、リバティの小さい柄も全部1メートルずつ買っちゃおうかな。
さてさて、胴体とグラスアイを手に入れた「福豆」ちゃんたち、こんな着物姿になりました。
比べると髪の色が微妙に違うんですね。
だから何?でも作ってる私が楽しいから良いのだ。
黄色い刺繍糸は襟先に刺して身八つ口を通して胴をぐるぐる巻きにします。ずれないようにね。
リボンを帯にしてビーズを帯留めに。
ワンタッチ帯なので、その気になったらいつでも脱がせられます。
3センチの「福豆」、そうそうどこでもあるようなものではありませんよ!
「二番目の夢」を見に来てください。
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続々と作品が出来ております。
まずは「ライチ」初めはミモザとかなんとかいう名前にするつもりでしたが、ミモザのフワフワした花のイメージとはかけ離れてきたので「ライチ」にしました。ゴツゴツした皮をむいたら現れる甘くてジューシーなライチの実のような、一見強気でも実は超スイートなお人形が出来ました。
いやね、原型を作ってる時から可愛いと思っていましたが、ここまで可愛くなるとは。
それぞれ個性が出ているようですが、皆共通して悪いことがしたくてたまらないに違いありません。
私が苦労して、そう、一着につき3時間もかけたドレスを脱ぎ捨ててどこかへ隠れようと画策しているかもしれません。
苦労して作った縁取りなんてすぐに破いてしまいそうです。
ちょっとやんちゃなお嬢様方といったところでしょうか。
おパンティは履いていませんが、すべて着脱できます。
ボンネットのリボンを結ぶ際は、お嬢様が「ぎえぇぇ」とおっしゃるくらいに強く引き締めて、ピンを刺して蝶結びにすると良いでしょう。
ドレスのボタンはピンセットで比較的簡単に掛け外しできます。
ヌーディでべびたんなライチもお見せしたいところです。
あぁ、でもこんなお嬢様な感じ、かなり好きなのでこのままでお楽しみください。
いつもの自画自賛ですが、こんな小さくて可愛い人形どこにでもあるわけではありません。
こんなご時世ですが、実物をぜひともご覧いただきたいものです。
]]>2回で済ませられたら、と目論んでいましたが、朱が薄いので「もっと朱くよ!」となりました。
1つは左耳がなかったのでわたくしの掃除の神様になりました。
ご利益ありますように。
お尻プリッ。
焼き上がりました。
1つ足りないのは、取り出す際に窯に落としてしまったから。冷めてから取り出します。
どれも可愛い顔をしているのですが、私は肉眼では見えません。
カナリヤさんにはルーペも送らねばなりませんね。
3月2日からの「2番目の夢」にて展示販売します。
お手頃価格(当社比)でご提供しますので、ぜひ連れてお帰りください。
なくさないでね。
ほんと可愛いので、次はもう1ミリ小さいのに挑戦したいものです。
さて、絵付けが終わったので全て片付けて、明日からは組み立てと衣装、ウイッグです。
新しいことやってみたいけど、上手く出来るかな。
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毒々しい化粧を施されたデコライティブでゴージャスな人形が欲しい、と思って作り始めたんだと思います。
しかしながら石膏型で躓いて何とか1体分だけビスクに出来たものの、絵付けの途中で放置、いえ放棄していました。
やはりバランスの悪さが原因でしょうか。
なんかね、違うんですよ。
顔そのものは嫌いではないし、オバサンっぽいとか言われたら「うちの可愛い子に何言ってんの!」と怒るくらいの愛着はあります。でもバランスが悪い。
それがですね、戯れに珠世ちゃんのお顔を合わせてみたら…!
シンデレラフィット?
良いじゃないの!これ!ケバい珠世ちゃんのヘッド乗せたらちょうど良くない!?
と小躍りしたけど、よく見たら首の凹凸が、全く、全く合ってない。
あらやだ。
一時過ぎて冷静になって頭整理しました。
珠世ちゃんに合うように「迷子の毒苺ちゃん」ボディの型を作り直して(脚ももう少し華奢に作り直そうかな)、珠世ちゃんの頭部の受けを調節したヘッドを作ろう。そして今度こそシンデレラフィットにする。そして、迷子の毒苺ちゃんにはもう少しふくよかなボディを作ってあげよう。
「雛罌粟人形堂は小さな人形に特化する」とか言いましたよね。
まだまだこれも小さい範疇に入れておきましょう。
こちらはドールワールドフェスティバルでお目見え出来れば良いですね。
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こちらの小さい方を出品します。
作りかけ。
小さくて米粒みたいですが、ジャポニカ米にはちと大きい。
以前の私なら「たいまいちゃん」とか名付けてたでしょうが、最近の私は一味違う。
名付けて「掃除の神様」。
なんで?と思われるでしょうからご説明を。
こちらは小さいですが、箱に入れて飾ったりせずその辺に出しっぱなしにしておいていただきたい。
摘まみ上げて見てはゴニョゴニョと会話をして、またそっと戻しておく。
そんな付き合い方をしていただきたいと思います。
きっとあなた様のお気に入りになるはずです。
気に入っていつも見ているようなものに限って、なぜか急になくなったりするんですよね。
これも小さいからちょっとしたことでどこかへ飛んで行ってしまいます。
語るも涙ですが、わたくしも何度も小さな腕やら脚やらを吹っ飛ばして紛失しています。
でも、そんな時でもお部屋が整理整頓清掃されていたらすぐ見つけられます!
そう、「掃除の神様」をなくさない為、なくしてもすぐ見付ける為に部屋は片付けられていくでしょう!
あぁ「しょうもない」なんておっしゃらないで。
大阪でお持ち帰りされてしまうことを楽しみにしていますから。
睫毛を描くつもりですが、漫画の顔が青ざめる表現になってますね。
やだやだ。
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もっとも、殆どの物は一度使って役目は果たしたと考え処分します。問題は「同じものがたくさんある」状態。一気に手に入る場合や、定期的に買うものだったり。要らないのですが、捨てがたい。かつてテレビで拝見した、剥製を作られる方がお弁当か何かのプラパックを堆く積まれていて、それを「〇〇するのに重宝してる」と語られる姿に憧憬の念を抱きました。
使えるならなぁ。
今後どんどん増えていく予定のコレ、今私の心をつかんで離さないコレ。
洗っている際に閃きました!
「小さなおじさんのお風呂にしたい!」
そうなると妄想加速します。
お風呂に入るおじさん。美女でも子供でもなくおじさん。ビールなんか持ってたりして、楽しそうにお風呂に入ってる小さなおじさん。少しお腹が出ててさえないけど人生エンジョイ中なおじさん。
さて、どう作りましょうか。
6〜7頭身くらいで、膝と肘は動かしたい。手首足首は動かない方が良いな。背中を曲げられるように胸部に関節入れようか。髪は貼り付け?実際水を入れて遊べたら楽しそうだしモールドヘア?むむっ、おじさんの股間はどう表現する!?
などなど浸ってみましたが、一番の問題は素材。
遊びで作ってみたいだけなので、ビスクは手間が掛かるし嫌だし、質感も求めてるものとは違う。もっと気楽に作りたい。
しかし、これから容器が増えていくことを考えたら型抜きできた方が良い。シリコーンで型取りしてレジンキャスト?レジンキャストだったら関節どうつなぐの?塗装したくないけど気泡が出来たら埋められる?ほかの素材は?
レジンキャストは私の知識と技術では気軽に出来そうにありません。ならば石膏型を作って石粉粘土で作るのが理にかなっていそうです。水を入れて遊ぶのは出来なくなりますが、妄想だけで終わらせない為にはそれが一番のようです。
お風呂おじさん、作れるでしょうか!?
遠くない将来、お風呂おじさんに会いたいなぁ。
あれ?
珠世ちゃんでもイケる?
ダメダメ、おじさんでないと!
いやね、読み返して思ったんですけどね。
?捨てれば良いじゃない。
?なんで容器が増えた分おじさんも増やすの?
なんででしょうねぇ。
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まずは3月2日(火)から3月13日(日)の「2番目の夢」。
ままごと森さん、猫の額雑貨店さんとご一緒させていただきます。
営業時間は雑貨店カナリヤさんブログでご確認ください。
2番目の夢は、叶いやすいのだそうです。
私の、あなたの、2番目の夢は何ですか。
次に6月19日(土)開催のドールワールドフェスティバルです。
無事に開催できるよう願います。
オビツ11の服が着れるであろう「珠世」もこちらでお披露目予定です。
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心を込めるとはこういうことか、と何度思ったことでしょう。
可愛くなれ、と願いながら作ります。
素焼き前のグリーンウエアをクリーニングする際には集中するために、耳の奥深くまで耳栓を突っ込んで音のない世界で作業します。目と電灯とグリーンウエアの距離はそれぞれ10センチくらいでしょうか。緊張しますし疲れるので一気にたくさんは出来ません。
そんな時には息抜きを。
それが先日触れた〇〇ロ。
確かに原型と石膏型を作った時は真剣でした。
上手く出来ますようにと願いを込めて作っていました。
ところが、鋳込みの段階でそれは変わります。
処分に困ったリサイクルスリップを使うので薄く鋳込む必要はありません。むしろ分厚いほうが早くなくなるかも、と期待します。それをかなり濃い目にして鋳込むのでとてもいい感じで抜けてしまいます。
1つヘッドをクリーニングする度に一つ〇〇ロを鋳込む。
そんなことを繰り返したたら滅多矢鱈と出来てしまった。
もちろん、素焼きで完成のつもりですし、丁寧なことは何もしません。
ポコポコ、ポコポコ無心で抜いていきます。
小さい人形を素焼きするの〇〇ロもついでに。
まだリサイクルスリップはあるのでまだ鋳込む…。
その結果こんなに出来てしまいました。
ちょっと雛罌粟人形堂のイメージが悪くなりそうなのでモザイクぼかし入り。
さずがにこれだけあると困ります。
そもそもの目的の外の植木鉢云々はもうしません。
身内に、畑に2,3個置いてみません?と提案したら笑っていましたが…。
それにもっと困ったのが、これだけあるのにまだ作りたい事と、これから数が減るのが嫌だな、と思い始めてる事。
リサイクルスリップの残りであといくつできるでしょう。
意外に石膏型は持ちそうですし、20個はいけるのではないでしょうか。
心はないつもりです、でもこの執着。
すでに心は持っていかれているのでしょうか。
そしてどうするこのドクロ。
]]>粘土で原型を作り、石膏でモールドを作る。ポーセリンスリップで鋳込んでクリーニング後、素焼きし磨いて本焼成。その後ペイントを重ねて焼き付け組み立てる。
ざっと書くと特別なことは確かに何もありませんが、実際に作るとなると、一つ一つに「より容易に思うような小さな人形を作る」為のアイデアを盛り込んでいます。
まず原型。
粘土一つにしても「盛りたい」「削りたい」「両方」とその人の作りやすさがあります。
オーブン粘土でも削りやすい、盛りやすいとそれぞれ特徴があります。求める作業性のために混ぜてみるのもなかなか奥が深い。手に入れやすい粘土を試して今はFIMOに落ち着いています。その他のオーブン年度についてはまたいつか。FIMOは私にはかなり使いやすく、お陰で手足も5本指で可愛く作る取っておきの方法を実現できました。
次に石膏型。
これは私が特に苦労した分野なので語ると鬱陶しいくらいに語りたいのでグッと抑えて。
鋳込みの際に、何故か同じ場所だけ剥がれてしまう(石膏型にスリップがこびりつく)のが不思議でしたが、夥しい失敗の結果、原因がわかったらあまりのしょうもなさにがっくり膝をついてしまいそうでした。「そんなこと誰も教えてくれない…」と甘えたことを考えたけれど、少し考えたらわかることわざわざ教えないか、と世の無料情報に改めて敬意を払うのでした。
鋳込みについてはかなり自信がつきました。
なんてことない「技」を積み重ねて、今では細かな指も折らずに抜けます。
…延々と語りたくなってきたので、またの機会にさせていただきますが、小さい物限定ですが作り方には自信があります。
いつか作れなくなってしまう前に、作り方を書き留めておきたいので本を出そう!という話ですが、眠くなったので明日以降に続きます。
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せっかくあと少しのところまで作ってこられたのになんとも口惜しいですが、電車を乗り継いで来ていただく訳ですから「ぜひお越し下さい」とは言えません。一日も早くなんの心配もなく往来できるようになることを願って止みません。
私にとっても人形教室はとても良い効果があります。
何よりモチベーションがぐぐっと上がります。生徒さんの手から生み出されるなんとも可愛い人形たちを見ていると、私も可愛いの作りたい!とうずうずしてきます。
人形教室の生徒さんの人形は得てして指導者の作風に似ると思います。確かに作り方が同じなのでその傾向はあると思うのですが、それでも、その方しか作れない人形が形になっていくのを拝見すると、心躍って早く完成品を見たい気持ちが抑えられません。それだけに今なんともじれったい思いです。
もう一つ、人に説明する事で漫然と作業していたことがはっきりするので、ぼんやりしがちな私にはとてもありがたいです。
手順一つにしても「生徒さんに説明するならなんと言おう」と考えるので、「なんとなく」がなくなりました。
そして、より効率良く作れるように段取りできるようにもなりました。そしてその結果、作業場所の汚染が減りました!これはとても大きな効果です。私は「片付けなくてはいけない」ストレスに弱いので、そもそもそんなに汚れなかったらイイじゃない!
人形教室ではわざわざ来ていただいていますしそれに見合うものを提供したいと考えています。今、こうして移動がままならない世情で開店休業ですが、その間にも新しい工夫をしてより楽しい人形作りを追求しています。来ていただいてご満足いただけるように、特別な人形を比較的容易に作れるようにお手伝い出来ればと思います。
小さな自分だけの人形を作る喜びを共有できる皆様との再会と、出会いを心待ちにしています。
☆心のどこかに留め置いてくださったら幸いです。
雛罌粟人形堂・人形教室(←人形人形くどいので、なんか格好イイ名前ないか考え中!)
内容:10センチ以下のオリジナルビスクドール制作。
開催日:毎週木曜日10時〜13時、14時〜17時(←期間限定で土日に開催することも画策しています)
レッスン料:4,000円
場所:東京都世田谷区三軒茶屋付近
☆猫がいますのでアレルギーがある方や苦手な方はご遠慮ください、また、強い香料は苦手なのでお使いの方はレッスン日にはご配慮ください。
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数年前に作り始めて本焼成までしたものの、1体だけペイントして放置してきたのがこちら。
「珠世」12.5センチ。
衣装持ちにさせたい、と作るにしても買うにしても手に入れやすそうなオビツ11の衣装が着られるように、とオビツ11を細かく採寸して参考に作りました。
ところが出来てみるとちょっと違う。
肩幅でしょうか、腰回りでしょうか、それとも座高?
こんなはずではと思う反面、あまり同じサイズではなんなので、むしろ違ってホッとするところもあります。
その珠世さん、長らく放置されていた理由の一つは、ペイントが濃いというかケバいからです。
なんでこんなにしてしまったか、当時の心境は覚えていないのでなんともわかりませんが、今一つ好きになれず。
もっとナチュラルメイクにすれば男の子スタイルも似合うでしょう。
もう一つの理由が、ヘッドの焼成に失敗したからです。
いくら焼いても表面に白いそばかすのようなものが出てしまい、何回も計20個近く焼きましたが全部ボツです。
今では問題は解消しているので、前に進むことにします。
きっと可愛くなる珠世、6月までには完成しますのでお手元にお一ついかがでしょう?
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小さい型ならほとんど排泥せずに済みますし、むしろ少しでも中身が詰まっててほしいことのほうが多いですので、排出するスリップはほとんどありません。
それでもバリの処理やテストショットを溶かしたものなど、長年溜めてきたリサイクルスリップは結構な量になります。捨てるのも大変なので何とかしたいと思いつつ放置してきました。
しかし、今年の私はちょっと違うんだぜ、と以前から温めてきた構想を実行に移しました。
何が混じってるかわからないリサイクルスリップですから、人形には使えません。
最初は植木鉢を作ろうと考えていたのですが、大きな型を作るのが億劫であえなく没。その次はレンガ的なものを焼いてガーデニング的に使おうと思いついたものの、ポーセリンスリップは中空にするのに向いていて、ブロック状にするにはそれなりの工夫が必要そうで即ヤメ。
そして作った念願の〇〇ロの原型。
小さいとたくさん抜くのが面倒臭いので1/6サイズで。
石膏型は5分割にしました。
これを植木鉢に乗せたら面白いだろうな、とちょっと悪趣味ですが楽しみです。
それを今週、せっせと鋳込んでは抜いています。
乾燥しているので次々抜けるし、かなり濃度高めのリサイクルスリップはまたまた驚くほど抜けが良いです。
スリップにも抜けやすい濃度があるようです。きっと皿などは高めでドールには低めが適しているんだろうな、と推測。
さて、その〇〇ロですが、もう25個もグリーンウエアが出来てしまいました。
石膏型がどこまで保つか分かりませんが、リサイクルスリップはこの調子だとあと少なくとも50個分くらいあります。
初めはポコポコ抜けて楽しかったのに、こうズラリと並ぶとちょっとキモイというか、「こんなん植木鉢ゴロゴロ置いてある家ってなんか嫌」と思うようになってきました。
他のリサイクルスリップの使い道を思いつくまで漫然と鋳込み続けそうですが、そうならないよう早急に考えねばならないようにと思う割には溜まる楽しさも捨てがたい…。
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段ボール製ですが、赤い屋根におしゃれな壁紙。それにスイッチで電気が点いて(電池ボックス入れの屋根裏もありました)、かまぼこ板で作ってくれたベッドやソファに机。市販のミニチュアセットも加えて飽くことなく遊び続けました。お人形ももちろん親の手作りでした。
すっかり大人になってから、デアゴスティーニのドールハウスキットを買ったものの10回程度で自分には無理だな、と悟りました。随分経ってから完成された方の作品を拝見したら、それはそれは素晴らしく続けなかったことを後悔した半面、その大きさにやはり無理だな、と思ったものです。
それからまた年月が経ち、「ドールハウスほしい、でも置く場所ない、でもいつかほしい」と夢見るばかりでほぼ諦めていました。
「いつか」とよく口にしますが、「いつか」なんて日は来ないんだ、といつも自分に言い聞かせています。「いつかドールハウスを手に入れよう」と思い続けてきたけれど、その「いつか」はいつでしょう?
昨夏は高齢で慢性病のペットの具合が悪くなり、いつお別れするかと毎日ハラハラしていました(持ち直して今も一緒に寝ています♥)。したくないけど死を意識し、メメントモリってこういうことなのかな、などと考えたりしていく内に、自分だってあと何十年かしたら確実に死ぬのにやりたいことやらずに後悔しないのか、「いつか」を空想するだけで良いのか、と思うようになりました。
かなり前ですが、自分が死ぬ夢を見たことがあります。
その時、必死になって鉛筆を探していました。
やり残したことを書き留める為に鉛筆を探していたのです。
でも、見つからなくて、間に合わなくて、とてもとても悲しかった。
ドールハウスだけではありません。
終わりの時に鉛筆を探さなくて済むように、体力と時間と財力がある内に、「いつか」しようと思ってたことは全部しなくては!と決意しました。その為にも、健康で、楽しく、効率よく作業を出来るように、精進していこうと思います。
身体を動かして、ストレスなく作業できるように環境を整えて、自分に必要なものが何か精査して取捨して。
その時だけではなく常に自分を幸せにすることを実行する。
このブログを書くのも私的メメントモリの一環と言えるかもしれません。
四十にして惑わず、と言いますが、少し遅れたけどもう迷うものか。
元気な内にやりたいことは全部やるのだ。
ちなみにドールハウスは「魔女の家」。
見習い魔女のお嬢さん方がシェアハウスしてる風にしたいと妄想中。
一気に大きいハウスは作れないけど、たくさんほしい。
なので6畳の部屋を重ねるようなものが作りたいです。
スタッキングしてどんどん増やしていくような。
そうした時、設定として「完全に1/12サイズの世界」か「床下の小人的人間との共存」か迷うところです。あぁ楽しい。
魔女の家には色々変わったものがあるのですが、絶対欲しいのがナマズ。ナマズを1/12サイズで作るか、ナマズの代わりにウーパールーパーにするか。悩ましいところです。
あぁ、楽しい。
※夢の話ですが、私、死後は地獄に向かってました。肉を重ねた壁の円筒状の深い穴に透明なゼリーが満たされていて、そこを何者かに押さえつけられてどこまでも沈められていました。音は雑音が重なり合って悲鳴になってる、という恐ろしい内容でした。
もう人に言ったから正夢にならないんだぞー。
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左から、蜂蜜、ナツメ、ひまわり。
少し大きくなると布の由度が増し、衣装も多少は作りやすい。
小さいから出来ないと言い訳をしたくはありませんが、実際サイズの壁で出来ないこともあります。
大きめのイイネ、よし大きいのに挑戦するぞ!と意気込んだこともありましたが、それほど何でも出来る訳ではないので、「雛罌粟人形堂はミニチュア」として特化していこうと決めたのはいつでしたっけ。
しかし、ミニチュアギルドショーに出展することになり、素晴らしい1/12サイズのミニチュアに囲まれてドールハウス熱が再び燃え上がり「いずれはドールハウスを」と思うようになりました。
そうなると1/12のドールも欲しい。
でもミニチュアに特化するんだと決めたし、と傍から見たら全くどうでも良さそうなことに悩みつつ、1/12のこんな子も作りました。
手足が少し小さくて好みじゃないので放置してます。
ミニチュアサイズと言えばそうなのですが、私が好きなのはもっと小さいのですし、これからこのサイズで作ることはあるのか。
またどうでも良いことを延々考えていましたが、心の声は「ドールハウスがほしい。ほしいったらほしい!」。
そしてドールハウスにはドールハウスズドールがほしい!
お正月にぼんやりのんびり妄想しながらドールハウスのテーマも決めました。
何年か計画で、私だけのドールハウスで楽しそうに暮らす人形を作っていきことにしました。
雛罌粟人形堂は「とても小さな人形と1/12サイズの人形に特化するんだ、と再度決意した」ことを、忘れないように書いておきます。
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あなたは一体誰ですか?
「黒豆」とケースには書いてありますが、そんな子作ったかな?
足先が破損してる。
オリーブと思ってこの型がオリーブではなく、黒豆が改名してオリーブ?
過去の写真(このブログから)によると、やはり「黒豆」がオリーブ。
なら、下の写真の原型は?
分割線は引かれてるし、石膏も付着してる。
結構可愛い顔した君は誰?
気になるので心の余裕がある時に再度作ってみます。
使用粘土、手足の指、仕上げ方等から見て古いものではないのですが。
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そんなの知らんしー、と呆然としてしまいました。
一生涯の写真を保存するつもりだったので、1テラの買っちゃったけど、まだ200ギガくらいしか使ってないよ。
一応DVD-ROMにもいくらかは保存してあるのもあるけど、それも一部見られない。
なんだよなんだよ、保存にはなにがいいんだよ、と調べたらM-DISCとやらが1000年保存できるらしい。
次に保存するときは君に決めたよ。
と次は決めたけど今の問題を解決するのにはどうしたら良いのだろう?
色々聞くとキーワードは「サルベージ」。
要はデータを復元してもらうのです。
ネットで検索して上の方に出てきたえらく自信ありげな会社に問い合わせしたら、取り敢えず見たげるから送ってみ、とのことでした。気になるお値段は5マン円から50マン円…。
いやいや、その開きはなんだ。
5万なら出せるけど、50万はちょっと無理。
でもデータは復元してほしい。
ま、取り敢えず送るわ、ということにしました。
そして見積もりは35万〜25万のAプランと25万〜18万のBプラン。
その違いは納期の速さとなんとか言ってたけど忘れました。
ゆっくりのBプランにしてもちょっと躊躇しました。
でもデータは復元してほしい。
値切らせてくれ、とお願いしたらドカーンと安くなってしまって拍子抜けしましたが、それでも高い授業料でした。
無事にほとんどのデータが復元できたそうですが、復元されたとは言っても順序良く並んでいる訳ではないので、これからゆっくり整理整頓していきます。インスタへの投稿もまだもう少し先になりそうです。
今回たくさんのことを学びました。
何より「データは消える」。
今手元にあるデータ、すぐに保存するよ…。
ハードディスクの中には、美しい美しい円型の鏡が2枚入っていましたとさ。
]]>
ところが、当初の目的を忘れて日常の事ばかりをアップすることになってしまっています。
これではいけない、と思い立って新たなアカウントで今まで作ってきた作品の紹介をしよう!
…と1年以上前に新しいアカウントで開設ししました。
もちろんお得意の放置プレイです。
しかし、再度「これではいけない」と今年の正月明けに、かつての写真を保存している外付けハードディスクを出して来たらなんと!
壊れてました!
これじゃできませんな。
しかし、今年の私は今までよりハイグレードな心と入れ替えたつもりなので、取り敢えずでも、一枚でも何か載せるのよ!とササミの唐揚げの写真を載せました。
唐揚げはササミ!と叫びたくなるほど美味しいです。どうぞお試しください。
これからですから、よろしく。
https://www.instagram.com/milon.dolls/
]]>
久々のイベントで張り切って新作を作っています。
久々?どのくらい久々?
毎回出展させていただいてたイベントは、申し込みを忘れていたら枠が埋まってしまったのと、日々余裕がなくとても作品が作れないと見送ったのこともあり、ちょうど一年ぶりでした。
ブログを書くのも久しぶり。
その間に変わったのは、左目が悪くなったこと、作業しないから肩こりと頭痛が治ったこと、少し動くようになったこと。
目以外は快調です。
そして、作業空間の快適化を進めています。
いつもなんとなく気になって使いにくい箇所を見直し、使いやすいように配置し直したり買い足したり処分したり。
使いやすい作業環境があれば、いつでも少しでも作業が出来るはずです。
このやる気をいつまでも!
作りかけの原型、作り終わった原型、没になった原型。
これらも整頓。
小さいな原型はこうやってティンケースに入れて保管しています。
原型さえ無事ならいつでも作りたくなれば作れる気になります。
作るとしたら、完成に至らなかった原型を最後まで仕上げてみたいけど、それよりやはり新しいものを作りたい。
今回は、新しいのと前回豆市松風にしたものに身体を作って出すつもりです。
TwitterやInstagramなどの短い文章に慣れてしまって、ブログを書くのが億劫になってしまってましたが、またよろしくお付き合いください。
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さて、大阪は中崎のギニョールさんで絶賛開催中の「森からはじまる物語」(〜21日(日))、先日は初の原型制作実演をいたしました。ほぼ2日で出来上がった「宇宙人グレイ」」似の原型は、大阪で生まれたので大阪でお披露目したいと思います。
来年2月後半(未定)に大阪西天満の雑貨店カナリヤさんにて、今回と同じままごと森さん、ねこのひたいさんとご一緒させていただく機会があるので、その時には可愛い姿を見に来てください。
もう1つ絶賛開催中の岩槻重陽の節句イベントでは人形の東久さんにて出品させていただいています。歴史ある重厚な雛人形に囲まれてウハウハ&ドキドキしてそうな小さな人形たちがお越しをお待ちしています。10月21日(日)までです。
以上で私の中では一区切り。
次のシーズンは11月24,25日のミニチュアギルドで始まります。いつも胸ときめかせて行っていたイベント出展なので、緊張と嬉しさがないまぜになっています。
恒例のドールワールドリミテッドは12月2日。「恒例の」と言えるありがたさを再認識します。
そして、上記のカナリヤさんのままごと森さん10周年アニバーサリー、今年ご縁があったイベントにもまた出品させていただけることになりました。福岡のドールフェスティバルにももう一度挑戦したい。
2年前に花粉症を拗らせて咳喘息になって以来、体調が今一つと感じることが多くなりましたが、今年は一旦治った咳喘息にまた罹り(いまだに治らず)夏の暑さと相まって絶不調でした。眼も悪くなってきたし頭痛もひどいしいつも疲れててもう人形作れない、と弱気になることが増え作業机に向かうことが難しく、人形以外の何かをしたい気持ちが強くなりました。そういえば買い溜めた布も革も何にもなってないし、いつか作ろうと思ってたアレもコレもそのまま。人形作りが一番楽しいけれど、そればかりで視野が狭くなってないかと自問自答している内に「来年は休もう」となんとなく心が決まっていきました。休んでのんびりして、以前宣言した人形作りの本を作る準備をしよう。それで本当に本が出せたら自分が作らなくてもどなたかが作られたミニチュアドールに胸ときめかしてそれで十分。そう思うようになっていました。
その一方でもっと創意工夫を凝らしたい、まだまだ人形を作りたい気持ちも枯れてはいませんでした。しかし現実を省みると、以前のように十何時間もルーペをつけての連続作業は出来ないし、半日出掛けたら疲れて寝てしまうし、一日で出来るはずの作業に三日かかるようになったり、と脳内妄想を具現化する力は衰えています。
どうすれば良いか考えた結果は、あまりにも単純ですが「欲張らない」。
多くの方に見ていただきたい、手に取っていただきたい、お迎えいただきたい。その為にはたくさん人形を作ってたくさん出品の機会を作らないといけない。そんな気持ちに追い立てられていたのかも知れません。
型取りは量産することが出来るし、そもそも同じタイプのバリエーション違いがズラリと並んでいるのが大好きなので、可能な限り鋳込んで作りましたが、それを止めようと思います。量産の為ではなく、材質の置き換えと位置付けます。イベントにはある程度出すものが出来ている状態で申し込む。追い込まれないと集中力が高まらないのは仕方ないけれど、数が少なければ短時間で済むのだから、少しだけ。
欲張らずに少しだけ。その分丁寧に。
後日続きます。
]]>かつては季節の移り変わりはもっとゆっくりだったように思いますが。
さて、涼しくなったので、街歩きも楽しくなります。
少し足を伸ばして雛罌粟人形堂の作品をぜひご覧ください。
まずは、MoomRiverGallery さんで本日開催の
~my fairy tale ~私の童話物語
童話は数多ありますが、小さい物好きなので1番は「床下の小人たち」。
家我が家にもいるはずです。
私のドライバドリルセットを返して!
と、私怨?は置いておいて。
小さな可愛いヒトたちが集まって「今夜はどんなイタズラをしようか」「引き出しに隠してあるチョコレートを失敬しよう」、今夜もイケナイ相談をしています。
その他に、アクセサリーパーツの手と足を出品しました。軽いのでイヤリングにも出来ます。
https://moon-river-gallery.wixsite.com/artdoll
10月4日(木)〜9日(火)札幌での開催です。
可愛いヒトとの出会いはお早目に。
続きまして、同じく本日開催のままごと森presents,
“森からはじまる物語“は、大阪は中崎のGuignolさんで開催です。
2階に上がるとそこは小さなものの棲家。
ままごと森、猫のひたい、雛罌粟人形堂、3つの世界が1つになってあなたを森に誘います。
小さいものはそれだけで可愛いですが、可愛いからって媚びたりしません。
ワタシハワタシ。
13、14日には在廊し、原型制作の実演をします。
小さきものの生まれる過程もご覧ください。
そして幼き頃にただただ驚嘆を持って凝視した、辻村寿三郎氏の名を冠した公募展にも出展します。
辻村寿三郎人形館「全国創作人形公募展」
http://www.mhst.jp/jusaburo/jyusaburo_2018_kouboten.htm
9月29日(土)〜11月4日(日)、広島県三次市にて開催です。
彼方に見ていただけるかもしれない、と語り尽くせぬ想いを託しました。
人形好きにも「ジャンル」がありますが、超えていきましょう!
「第5回重陽の節句人形フェスティバル」
http://tyouyouiwatuki.com/dai4kaityouyouevent/
10月7日(土)〜15日(日)雛人形で有名な岩槻にて開催です。
10月14日(日)〜21日(日)です。展示会場は「人形の東久」さんです。
こちらは1つの会場ではなく街全体でのイベントなので、ぶらり街歩きを楽しみながら様々な人形を見ることができます。
趣向を凝らした体験イベントも行われます。
日本古来の人形ルーツを探る旅はいかがでしょうか。
今年はまだまだ出展イベントがあります。
来年の抱負も兼ねて次回に続きます。
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本日から開催です!
今回は人形を出品しただけではなく、展示のお手伝いをしてきました。
今まで様々なイベントに出ましたが、殆ど自分で展示販売でした。しかも私の作品は小さく、展示はシンプルが好き。ものの15分で完了でした。お店やイベントで委託する際も同じような感覚でいました。
しかし、それは間違っていたようです。
荷ほどき一つにしても、人様の作品を扱うには気を使います。数を数えるのも間違いがないように何度も何度も繰り返します。勿論壊れない様に細心の注意を払います。出す時は良いけど入れる時どうするんだろう、と不安を感じることもありました。指示書に書いてあるのと現実が違って悩んだり。指示書がない場合は、少しでも魅力的に映るにはどう並べたらいいのか頭をひねったり。
いつも「お任せ」と送りつけていたけれど、お店の方々はそんな風に考えて下さってたと思うと感謝と申し訳ない気持ちでいっぱいです。これは本当に心を入れ替えないといけないな、と思います。
と気疲れはしましたが、それ以上に作家さんたちの作品をいつもとは違う視点で見ることが出来、私が並べた方々の作品に愛着まで感じてしまいました。そして、欲しい…。
2日には搬出のお手伝いに行きます(もちろんそれまでに目をつけているアレとコレとソレと色々買いに行きますが)。搬出以上に大変そうに予想されますので、イベント会場中が空っぽになるくらい買い尽されることを願っています(でも私が目を付けたアレは残ってて!)。
さぁ、お財布握りしめてGOよ。
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さて、人形を作りましょう。
箱の入れっぱなしのグリーンウエアと素焼き。数を数えて足りない分を鋳込みます。
さぁやるぞ、と思っても、たくさんあるのを見るとゲンナリ。少しずつ鋳込んで少しずつ磨いて、とすれば良いのでしょうけれど、汚れることはまとめて終わらせたい。
いずれにしても終わりませんが。
夏はアイスが美味しい季節です。
アイスはやはり棒付きを箱買い!
この棒がですね、何かと役に立つんですよ。
木のスプーンも大きいのをもらえると思わずニンマリしてしまいます。
ボンドを塗るのにはもちろん、2本カップに渡して排泥、簪にもしてしまいます。
便利なプラスチック製品はいくらでもありますが、木の良さは格別。
便利さより嗜好が優先です。
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最近はボディはつるつるではなく、凹凸をつけています。よく切れる彫刻刀を買ったので、いくらかは思うように出来るようになってきましたが、アンティーク(リプロ)ベイビーのふっくらしたボディラインを見るとまだまだだな、と思います。
そのアンティーク(リプロ)ベイビーのボディは時に謎の凹凸があります。それが胸なのか肋骨なのかシックスパックか下腹か。当時の子ども達はやや肥満気味の方が健康的と好まれたことを考えると、シックスパックはないでしょう。なのになぜが縦ラインがあったりして、最初はもっと大きく作られていたのが、ビスクからの複製で縮んでいく内に曖昧になったのでしょうか。
いずれにしても、自分で作るものは何が何であるかはっきり分かるようにします。
アンティーク(リプロ)は長年多くの人々の心を掴んできただけに、魅力的です(これは頂き物ですが、ゴムが伸び切ってバラバラで発見されました)。特に横顔の頬のぷっくりしたライン、耳、そして後頭部ですら愛らしいです。これは真似しようと思ってもなかなか出来るものではありません。いや、オリジナル志向なので真似はしませんが、少なくとも自分でも「これは黄金比か…」と己惚れられるくらいの物が作れるようになりたい。
アンティークのボディは参考になることがたくさんあります。アンバランスなのに圧倒的な説得力、デフォルメ、関節、繋ぎ方。
特に関節は、見た目より機能重視で分かりやすく、何が何でも写実でなくていいんだな、と思えてきます。
最近は無闇に関節を作るよりまずは美しい造形、と肘膝関節は作りませんでしたが、またチャレンジします。その為に、という訳ではありませんが、関節用の球(ビーズ)は各種コレクションしています。
球には木、ガラス、プラスティック、天然石などがあります。気に入って使っているのは焼いても変化がないガラスですが、問題があります、ツルツルしているため外れるのです。その度に瞬間接着剤などで固定しますが、佳境に入ろうかという時に外れるとどうしてくれようかと思います。同素材(オーブン粘土)で作れると良いのですが、小さなきれいな球を作るのは難しく、わざわざきれいな球を作り溜めるよりビーズです。型押しで半球を同化させるように造形出来れば一番ですが、そこそこの大きさでないと効果は望めないでしょう。
当分は時に叫びながらガラス球を使うことになりそうです。
アンティークの手の可愛さはまた格別です。子供らしい無邪気さえ感じます。私の作る手は、まだまだ肉付きが足りないようです。
しかし手は難しい。服を着せたら顔と手(と足)しか見えないとなると、手の表現は重要です。今は精妙に作ることを優先していますが、もう少し思うように作れるようになったら、ルネサンス絵画のようなポッテリした手を目指してみようと思います。
以前登録していてにほんブログ村、料金滞納でブログが一時停止していた間に退会になっていたようで、改めて登録しました。
励みになりますので、ポチッとしていただければ幸いです。
]]>温度設定を低くしてもダメで熱線を交換するしかないか、と思い始めました。
しかしながら、自分で出来るのか不安で、違う原因であってくれと思いつつメーカーさんに問い合わせたところ「熱線が劣化した結果、設定温度に上がるまでに熱量が大きくなり過ぎる」との事でした。なるほど納得なので、メンテナンス担当の販売店に問い合わせたら、?自分でやる、?近くの電器店に依頼する、?出張修理(今まで超大型窯での依頼が一件あっただけ&出張費高い)、との事。
取り敢えず?自分でやってみてダメなら考えよう、と熱線を注文したのは1ヵ月ほど前。なかなか決心がつきませんでしたが、昨日やっと交換しました。
以下、作業工程を載せますのでご覧いただければ幸いです。
★セラミックウールが肌に付くといつまでもチクチク痛いです。
★掃除機を脇に置いての作業です。
?届いたのは熱線3本とピンがたくさん。
?ネジを外します。外したネジはなくさないように。
?カバーを外すとこんな感じ。カバーが重くて驚きました。
?取扱説明書の図はこういうことです。この写真は組み立てる際に役に立ちました。分解する前には写真を取っておくのを忘れずに。
全部外しましたが、熱電対は関係ないので外さなくてもよいのでした。
?外すのはこのセットボルト。あっけないほど簡単に外れます。Lレンチは3?だったか4?だったか…。
?セットボルトを外すとこうなってます。これだけの接触で高温を発する電流が流れるのか、と驚かされます。
?熱線を留めているピンをラジオペンチで引き抜きます。簡単に抜けます。
?熱線はここから外側に突き出ています。
?熱線はボロボロで、ピンを外しているとポキポキ折れてしまいます。ご苦労様でした。
?新しい熱線を通しましたが、壁に沿いません。
?そうか、真っ直ぐだからだ。
?曲げます。ここで折れてしまったという話を聞いていたのですが、連日の暑さのお陰かすんなり曲がりました。寒い時期は温める必要がありそうです。熱線の端は3〜4cmほど余るので、試してみると良いでしょう。
古い線は90度にきれいに曲がっていましたが、新しいのは手で「くにゃ」っと曲げただけ。
?しかし、そのままでは余って壁に沿いません。バネを縮めながら沿わせます。
?きれいに収まりましたので、ピンを打ち付けます。
元の穴通りに差し込むのやギリギリまで打ち込むのにこだわってると、炉内レンガが傷つくので適当にガシガシ打ち込みました。ピンはかなり余りました。
セットボルトから突き出た熱線は、ワイヤーカッターで切り落とします。
?これで交換そのものは完了。次にカバーを元に戻します。
簡単に外せましたが、戻すのはとても大変でした。何しろカバーが重い。穴にセンターポンチを差して隣のネジを固定していきました。
また困ったことに、上部のステンレスカバーが歪むのか、一部のネジがどうしてもはまらない。
?思い余って蓋を外しました。これは正解、最初から外して作業をすれば良かった。ステンレスカバーは蓋の重みで歪んでいたので何とかはめることが出来ました。
蓋を外す際は上側のネジを外しましょう。下を外すと裏側のプレートが落ちて面倒なことになります。
これで熱線交換終了です。
カバーを元通りにするのに四苦八苦してしまいましたが、思ってたより簡単に交換出来ました。
これでまたきれいなビスクが焼けると思うとホッとします。
本焼きする物がなかったので、780度で試し焼してみましたが、順調に昇温していきました。
次の交換まで大切に使っていこうと思います。
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会期:2018年8月11日(土)〜8月13日(月) 10:00〜20:00(※最終日のみ18:00閉場)
場所:三省堂書店池袋本店4階 イベントスペース「Reading Together」
今回のテーマと人形はとても相性が良く、素晴らしい作家様が結集している様子がTwitterで見られます。
「グリモア堂」で検索してみてください。
私は森の妖精路線です。
自画自賛ですが(←いつもの)、雛罌粟人形堂の小さなビスクドールはとても生き生きとしています。
「もしかした夜中にこっそり動いているかもしれない…」と空想をかきたてる小さな人形を是非ご覧ください。
写真も可愛いですが(←いつもの(再))、実物はもっと可愛いです。
本棚の隅、食器棚のカップの中、グリーンの株元などにそっと置いてみてください。
あなたの部屋が不思議な空間に変わります。
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さて、ありがたいことに、今年は様々なイベントで人形を見ていただける機会を得ています。折角の機会ですから新作を出したい、と鋳込み&クリーニングと同時進行で原型を作っています。
こちらは瞑り目&ヌードです。
自分の人形の値段が不当に高いとは思いませんし、それだけの価値があると思うのですが、気軽に購入していただけるとは言い難いです。でも、出来ることならご自宅で好きなだけ触って遊んでいただきたい、そう考え、手抜きはしないけど手間を省いてお手頃価格での提供にしたいと思うのです(とは言っても、最近の作品の中では比較的、というだけですが)。
ヌードでは寂しいので、卵に入れて「妖精のヒナ」に仕立てるつもりです。そんなことしたら、またズラリとたくさん並べたくなってしまいそうですが。
卵はうずら。鶏に比べて先が尖ってるけど。
ずっと机に向かっていると他の事をしたくなるものです。
そこで、机の脇にある粘土箱を整理していたら、使った事の無いオーブン粘土がありました。グレースカルピー?
そうそう、いつだったか「いつまでもあると思うな道具と材料」と危機を感じた際にスカルピーを買い溜めして(最近FIMOなので減ってない…)ついでに買ったのだと思います。FIMOはとても使いやすいのですが、弾力があるためヤスリを掛けにくいので、このグレイスカルピーはどうだ、と実験的に焼いてみることにしました。
焼くにあたって四角や丸の塊では面白くないな、と洗って乾燥させていた原型に押し付けてみました。
何ということでしょう、ほぼ正確に写し取られています。
まぁ、知ってたけど。いや、そうなるとは思っていたけど必要がなかったからしなかっただけ。
…なのですが、やってみて思いました。
「これは使える!」
随分前に、ハンプティ・ダンプティを作ろうと卵型を作りましたが、卵に見えないので没にしました。
でも、鶏の卵を何回か型取り&ビスク焼成(2割縮む)して縮小したら、理想的な卵型が手に入るではありませんか!しかも、脆いグリーンウエアと違い、使い慣れたスカルピーでの卵型が手に入れば、どんなハンプティ・ダンプティでも作りたい放題。いやいやいや、嬉しい。
しかも、リプロダクションモールドからスカルピーで複製したら、かなり思い切ったカスタム出来るんじゃないか!?それに、ちょっと楽して原型作れるんじゃないか!?全部はバレるとしても、一部だけなら分からない!?
……と勢いでくだらないことを考えてしまいましたが、リプロダクションをスカルピーで型取りなどはしません。私は「オリジナルビスクドール」を作っていると標榜していますし、もしリプロダクションモールドをカスタムするとしたら、それはもうオリジナルではありません。カスタムするならそうならそうと明言しますし、そもそも楽して原型作ろうとは思いません。作ること自体が楽しみなので、楽するなら自らそのための技を編み出したいと思うし、それがまた作る楽しみなのです。
最近、トレースだパクリだ、とTwitterで目にすることがあります。可・不可の基準は人それぞれですが、少なくともオリジナルでないものをオリジナルのように見せかけるような事はしてはならないと思います。人が作ったものを横取りして「オリジナル」などと言うのは言語道断です。
今回、便利だな、と思った「石膏型でスカルピー複製」は、卵やその他の身の回りの単純な形のモノを型取りして、そこから私だけの何かを作り出したい。
簡単に複製出来るからこそ、モノ作りとしての矜持を胸に精進していきたいと思います。
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Moon Garden 月夜の物語展
2018年7月12日(木)〜17日(火)
12:00〜20:00 最終日17時閉場
場所
Moon River Gallery
札幌市中央区南1条西1丁目13−1マナー白鳥806号室
今回、とある人に見ていただきたい、と想定して出展する人形を選びました。
最新の、今の私の渾身の力で作った人形だけでなく、過去にこんな人形も作ってたし、色々やってたんだよ、と見ていただけたらと思いました。
過去作は、比較的お求めいただきやすい価格にしています。是非実物をご覧ください。
出展作品をいくつかご紹介します。
男の子と女の子の「月光」
「スグリ」は2cmながらもセクシーさを漂わせています。
アンニュイな人。
人形の人形。
今日は何をして遊びましょう?
月夜の物語に続いては、
8月11日〜13日まで、三省堂書店池袋本店書籍館4階にて開催の、
「グリモア堂」に出展します。
妖精の子を送り出したいと考えています。
こちらも、乞うご期待!
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さて、今回も「健康を損ねない制作」を目標としておりましたので、終了後もすぐに創作に励んでおります。
次のイベントはこちらです!
憧れの地、札幌でのイベントです。
7月12日〜17日
札幌市中央区南1条西1丁目マナー白鳥806号室
Moon River Gallery
創作人形&ミニチュア作品です。
北海道の皆様、是非お越しください。
奇しくも「月光」と名付けたこの人形、男子バージョンでお届します。
5.8cmのお耽美くん❤。
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今年もやってまいりました、本日はドールワールドフェスティバル。
年々内容が充実し賑わいを見せる人形の祭典です。
場所は浅草は浅草寺から徒歩1分の産業貿易センター。
ミニチュアショーも同時開催です。
あいにくの天候ですが、満開の紫陽花を眺めながら街を散策し、お昼に美味し鋳物を召し上がって浅草寺でお参りされたら、締めはドールワールドフェスティバルへ。
あなたの財布を空っぽにする魔物が潜んでおります。
でも大丈夫です。
ドールワールドフェスティバルではカードが使えます。
さぁ、欲望にを任せにお越しください。
雛罌粟人形堂では、新しい「蜂蜜」が皆様のお越しをお待ちしております。
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さて、妄想を掻き立てるイベントをご紹介します。
2018年5月26日(土)〜29日(火)の4日間神保町いちのいち名古屋店にて開催されます。
アリス+屋根裏ですよ。もうノンストップ妄想ですよ。
私は秘蔵っ子の「クチナシ」と「鈴蘭」を出品します。
今まで様々なイベントに出展しましたが、名古屋は初めてなので、お近くの方に是非ご覧頂いたいと思っています。
正直なところ、買っていただけると大変嬉しいですが、小さくて可愛くて物語を一杯詰め込んだ人形やミニチュアがたくさん集まりますので、気持ちの良い気候の週末にぶらりとリアルサイズ親指姫たちを見にお越し下さい。
]]>「ローズマリー」
脚が難航していましたが、やっと芯が削り出せたので(左)、これから筋肉を乗せていきます。
小さいからってただの棒じゃなくてよ。
温かみと、ローズマリーのような清冽さを持ち合わせた人形になりますように。
]]>「ローズマリー」
脚が難航していましたが、やっと芯が削り出せたので、これから筋肉を乗せていきます。
小さいからってただの棒じゃなくてよ。
ホンワカした優しさと、ローズマリーのような清冽さを持ち合わせた人形になりますように。
]]>
昨年作った「マダムM」。
床一面に敷き詰めたいくらい気に入っています。
1回目は少し派手な印象で。
2回目は屋根裏部屋のパジャマパーティー。
3回目は何にしましょうか。
幼い頃の記憶を手操っています。
]]>6?のビスクドール。
近く出展するイベント(初★名古屋!)で衣装を替えてお目見え予定の「クチナシ」。
クチナシなので白いドレスにしようと思う。今でも十分可愛いけど、きっと格別な可愛さになるはず。
でも、手に持って見てると、手放すのが惜しくなってきました。
こうなったら、たくさん鋳込んでたくさん作るしかない。
ぐふふ。
]]>
小さければそれで良いのか?
目指すところは精妙。となるとやはり手足は5本指だ思うが、兎に角取り敢えず5本です、とそれだけで良いのか?
今の技術で小さくて可愛い手を作れないなら、ドラえもんやミトンでも良いのではないか?かつて作った小さな人形の手はミトンだったし、それはそれで可愛いとも言えるし、何も意地になって変な5本指作らなくて良いんじゃないか?いやいや、それ以前に原型作れたとしてビスクに出来るのか?
等々エンドレスに考えながら作っていたら、顔が焦げてしまった。
でも、手の指を作る際に、ほんのちょっとしたことで飛躍的に手早く作れることに気付いたし、宝の持ち腐れだったツールも役に立った。
なかなか進まないと言えども、それなりに進歩はあるので良しとしよう。
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さて、色々と地味に進行中です。
いつもは手足を作ってから体なのですが、迷いが生じています。
何が何でも五本指が大事なのでしょうか。ドラえもんでもアンパンマンでも良いのではないか、精妙であることを目指すあまりに人形としての魅力がなくなってしまうのではないか、などと逡巡している内に手が止まってしまったので、ボディを先に作ることにしました。芯を焼き固め、削って大まかな形を決めます。
どんどん先に進みたいけど、こんなみのむしたちも可愛くて、また手が止まってしまいます。
別に手先足先を作るのが面倒くさいとかそういうことではない、と言い訳しつつ、今夜もおやすみなさい。
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大きなクチナシと小さなルビー。
]]>その中でライラックは北国以外では育てにくいと敬遠していたものの、やはりその香りをかいでみたい、と昨秋苗を購入しました。
これからどんどん暑くなる気温と日差しに、大切な苗を枯らさないように日々様子を見ながら対応しようと思っています。
さて、そのかいだことのない憧れの香りのライラック。
ライラックというよりリラという方が不思議と正体がつかめなくなります。
そんな雰囲気を封じ込めながら作りたいと思います。
ちょっと上品なお嬢さん。避暑地でレースの麦わらを飛ばしてしまい、「あ…」と儚げに手を伸ばすような。
と言っても、私自身、帽子は絶対飛ばさないようにチェーンかゴム紐を着ける派なので、どこまでその儚さに迫れるかは未知数です。
原型で3.5cm。
ということは、ビスクになると2.8cmです。
素敵なお嬢さんになりますように。
]]>「夢見るギニョール展」が終了しました。
お越しいただいた方、お買い上げくださった方、SNSに会場の様子をアップしてくださった方、そしてギニョール様には感謝の念が絶えません。いつものイベント会場とは違う、ドアを開けて一歩中に入れば外とは違う空気が流れ、階段を上がるとそこは非日常の空間が広がっていたことでしょう。人形そのものはもちろんですが、あの場所での展示は拝見する写真からも格別だったと思います。いつかまたあの会場で私の作品を見ていただける日を夢見ています。
さて、新しい人形が仕上がってきました。
今は力が尽きてしまったので、取り敢えずの写真だけでもご覧いただければ幸いです。
福岡のドールフェスティバルと秋にお披露目予定です。
夢と目標は違いますが、今はたっぷり夢を見ていたい気分です。
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鋳込んだ数は1種類に付き5〜10体分ですが、クリーニングしたのは2体ずつ。頭部は3個。残りのグリーンウエアはシビアに選別して気泡や欠けがあるのはボツ。そして新たに石膏型を作ってたくさん鋳込んでたくさん作ります。
というのは、1つは石膏型の作り方でやってみたいことがあるから。
かつては石膏型作りが苦手で随分苦労しましたが、最近はネットで驚く方法を知ったり自分なりの工夫をしたりしてかなり良い型が作れるようになってきています。クリーニングを楽にするには原型もですが石膏型が肝です。楽だったら何とか作業から逃げようと考えたりしないし、もっと魅力的な人形が作れるはずです。部屋の汚れ方もマシになるはず。
もう1つは秋に楽しい企画があるからです。その為にたくさん作りたいので、6個の原型に加えて、既に申し込んでるドルフェスで新しい原型、そして夏にいくつか新しい原型…(←捕らぬ狸の皮算用にはしない!)。1つの原型から10個作れたとしたら、なんて無謀なことを考えています。その為にも石膏型。
今回の原型から作った人形は、3月9,10日開催のドールフェスティバルin福岡でお披露目予定です。その後は秋に。
11月に石膏型を作った悪い子ちゃんは、意外に可愛くなりそうなので「花梨」にしました。ケバい子にするの止めてプリ❤プリ❤プリティにしましょう。
仮名が「安子ちゃん」だったのは「火焔木」に。地味な顔していますが、燃えるようなオレンジが似合うと思うのです。
「妖精の弟子」は「鈴蘭」に。でも設定は妖精の弟子のまま。
大きい二人の内、右のは「クチナシ」に。気高く香る白い花の子。手には葉に付く虫を刺すための槍を持たせたいところ。
以前は自分だけ分かれば良い、と適当な名前を付けていましたが、納品書に書くのが恥ずかしい名前は止めることにしたので、夢溢れる名前を付けるようにしました。名前から物語のイメージを膨らませていただければと思います。
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人形や個性的なアクセサリーがお好きな方は必見です。スタンプラリーも楽しめそうです。
人形を一時にいくつも見る機会はありそうでそうないのですが、やはり実物を見るのは楽しいです。今回の夢見るギニョール展では販売済みの作品も最終日まで展示されています。人形ももちろんですがディスプレイも是非じっくりご覧ください。
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今年になって完成した原型より前に作っていた、11月頃に石膏型だけ作っておいた原型がありました。
新しい原型に夢中で忘れてて、先日思い出して型を探したけどなかったので、縁がなかったんだ、と忘れていました。
それが今日、積んであった石膏型の山の
\中から出て来ました。目の前にあったのに気が付いてなかった。作ってる最中から何となく可愛くないような気がして来てて、気乗りしないのですがせっかくなので1つ2つくらい作ってみようかと思います。
試しに1つ鋳込んだら、随分悪い顔をした子が出て来ました。
海外の美幼女コンテストはどうかと思いますが、幼い姿の人形が濃い化粧をしているのは好みなので、この悪い子はケバくしてしまおう。
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小さいビスクドールの作り方は基本的に大きいものと一緒ですが、その中に大きいサイズと同じやり方では出来ない箇所がいくつかあります。どうやったら出来るか考え抜いて編み出した方法や、天啓の如く閃いた方法。それらは私にとって宝です。大袈裟に言うと、力強く生きるための自信の源であり、私の人生の足跡です。
以前はそれが宝であると分かっておらず嬉しがってペラペラしゃべっていましたが、トラブルがあったこともあり「アイデアは誰の物?」と考えるようになりました。本当はどんどん作り方を公開して小さい人形を作る人が増えて欲しい、と思っています。でも自分が考え出したことをつい喋ってしまった結果、他人に「私が最初」なんて言われると不愉快どころか激怒モノです。ケチと思うなら思えば良いさ、と作り方については口を閉ざすようになっていきました。
それでも小さい人形を作る人が増えて欲しいし様々な作品を見たい気持ちは変わりません。そうだ、お金をいただいて教えたら良いのだ。それは妙案だ、よしっ。と教室を始めようと思い立ちましたが、お恥ずかしながら私は人にを教えるのも教わるのも苦手。お金をいただいただけの事が出来るのだろうか、と逡巡し「人形教室生徒モニター」さんをお迎えすることにしました。生徒モニターさんのお陰様で多くの事を学び、その中でより分かりやすく簡単&楽に作れる方法を見つけることも出来ました。アイデアもどんどん増え、満足度の高い作品が作れるようになってきました。
なのに、私の体は衰えていく!
目!
それに耐え難い頭痛!(←100%作業中の姿勢の悪さと眼精疲労が原因)
自分ではそんなに老いぼれていないと思っていましたが、一昨年花粉症から体調を崩しひどい時は月の半分寝込むようなこともあり、集中力も途切れがちで、いつまで人形を作れるのか不安が頭をよぎるようになりました。本格的に教室を始め、生徒さんの手の中で灰色の粘土が徐々に形になっていくのが嬉しく、もっと多くの人に小さな人形を作って欲しい、と思う気持ちが強くなる一方で、バリバリと人形教室を運営するほどの気力体力はありません。
教室を始める前から、技術の伝達方法として漫然と人形の作り方の本を出せたら、と考えていました。5年以上前に「5年以内に本を出す」などとうそぶいたこともありましたが、内容や費用の事を考えるとどうも先に進まずここまで来ていました。
ところが先日、自分でも驚くような鋳込み方法を思いついて、これでどれ程鋳込みが楽になるかと感激のあまりに踊り狂って倒れそうになる出来事がありました。こうなるともう、それだけで本書けるわ、と舞い上がって驕り高ぶる今、調子に乗って重い腰も上がってしまいます。そうだ、今だ、本を書こう!
今年はたくさん人形を作るけど来年はゆっくりしようと考えていたので、来年じっくりとまとめようと思います。
たとえそれが薄い本になろうとも。
]]>
「夢見るギニョール展」、ものすごく充実していて、盛り上がっているようです。
お近くの方はぜひぜひ足を運んでいただいて、個性あふれる人形達をご覧いただきたいです。
http://guignol.jp/event/2018-02guignol/
しかも!
「夢見るギニョール展」の期間中、
近くの5会場でも創作人形の展覧会を開催しています。
スタンプラリーも行いますのでぜひ巡回してお楽しみください。
Guignol様HPより
ぶらり歩きも楽しい界隈ですので、一日ゆっくり人形に浸っていただきたいと思います。
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人形の服を作る際に困るのは適した布がなかなかないこと。
レースも使いたいけど、人形服につけるとゴツく感じてしまい使えません。
なんとかしたいわ、と思いつつもなかなか重い腰が上がりませんでしたが、年末にやっとかぎ針を手にしました。
随分前にヒイヒイ言いながらドイリーを編んでそれっきりでしたが、「きっかけ本」を見ながら手がつりそうになりながらひたすら細編み。針を入れる場所や、端の立ち上がりのひと目がなんのことかよくわからず、編んでは解き…。なんとか細編みは出来るようになったので次は長編み。長編みが利害できたので次はピコット。
と、ボチボチ編んで楽しくなってきたので、図書館でかぎ針編みの本を何冊も借りて見比べながら編んでます。
気に入った本は購入して書き込んで理解を深めるつもり。
まだ実用には時間がかかりそうですが、小さなレースで縁取られたドレスを思い浮かべながら気長に続けます。
]]>Facebookのアイコンに使うほど気に入ってる「ナツメ」と一緒に作った6.3cmの「金芽生」。
一体だけしか組み立てられなかったし、作っている途中から仕上げる意欲があまりなかった。
久しぶりに取り出して見て、どこがそんなに気に入らないのが考えた。
どうしてだろうね。
こうしてみたら結構可愛いのにね。
もしかしたらふくらはぎが両方右だからかもね。
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小さい顔の練習、と始めて何度か潰しつつここまで来たけど、この頭身では面白味があまりない。
いや、面白味がないのはこれをビスクドールにする技術が私にないからで、ビスクドールにできるように頭身を調節したら面白くなるのか。練習と言いながらのめり込んでしまった。
このままボツにするのは悔しいしなんとかしたい。
しかしなんとかなるのか。なんとかしたい。
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「妖精の弟子」原型が39ミリなので、31ミリになる予定です。
原型完成。
達成感がないのはまだまだ道半ばだから。
これから石膏型を作り鋳込み、クリーニング、焼成、磨き、絵付、衣装作り、と長々と続きます。
時々投げ出したくなるし、実際に動きがピタリと止まることもありますが、最後まで仕上げたいと思います。
本当はもう次の原型に取り掛かりたいのだけど。
]]>原型作りについて。
先日書いたように、私は設計図を描きません。
出来上がった顔のイメージに合わせて身体を作っていきます。
順序は以下の通り。
顔を作る。
↓
手先足先を作る。
↓
手足から伸ばすように腕と脚を作る。
・太めに芯を焼く。
・左右の形を合わせながら削る。
・粘土を盛って形作る。
↓
胴体の芯を焼く
↓
手足とのバランスを確認しながら胴体に粘土を盛り付ける。
↓
微調整をしてやすりがけ。
↓
溶きパテで小さい傷を埋める。
↓
原型完成。
何度もやり直してやっと出来た、と思っても翌日には違和感を覚えてまたやり直し。堂々巡りでうんざりしつつも、気に入った原型が完成した時の喜びはひとしおです。
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「私の方が可愛い!」
両方、洋風お嬢さんを目指しています。
右は、首の長さに合わせてもう少し脚を短くしましょうか。
]]>一緒に遊べそうです。
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今回作っていた原型の内かなり前に作り始めた2つは、良い表情だったのですが歪みがあり、修正を繰り返すうちに最初の良さがなくなってしまったので完全に没にしました。なんとか仕上げたい反面、今の自分の表現方法が変わってしまったのも一因でしょう。
さて、顔はきっぱりサヨウナラしても手足はまだ使えるんじゃないか?
まだぜんぜん棒ですが、棒だからこそどうとでも変えられるのでリユースすることにしました。
だいたいの大きさで顔を作ります。
これは洋風の良いとこのお嬢さんを目指します。
悪くないですね。体の芯を作って焼き固めてから手足を削って盛って形を整えます。
片脚を作るのは比較的容易ですが、もう一方を揃えるのは難儀します。
現時点ではお嬢さんではなくボディビルダーを夢見る女の子。
アンティークのオールビスクのようなボテッとした人形にします。
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ウサギの原型はほぼ出来ました。あと一回焼いて磨くだけ♫。
鋳込みのことを考えると不安ですが、それはそれ、今は嬉しい。
脚は削る前提でスカルピーで作ったけれど、やはり盛り付けはFIMO、なので色が違います。硬さが違うのでやすりがけの際は慎重に。
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耳や手足が動く様に球を用いますが、球と粘土を固定するのがなかなかすんなりと出来ません。
ツルツルしたボールでなく粘土で球を作ってみたりしましたが、真ん丸作るに根気もありません。
取り敢えずはボールに瞬間接着剤で取っ掛かりを作って、そこに粘土を押し付けて焼いてから削り出します。
道は長そうですが、顔が結構可愛く出来そうなので楽しみです。
この耳は失敗。くぼみ加減が左右均等ではありません。
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