ビスクドールを作る過程で一番苦手なのが石膏型作り。
短期間にたくさん鋳込むので硬い型の為に混水比0.45の歯科用石膏を使っています。確かに美術用石膏より硬く出来ますし満足していますが、練和はいつも悩みながらです。石膏の溶き方は概ねどこでも「水に石膏を振り入れて石膏が沈むまで静置して…」と書いてありますが、石膏100グラムに水45グラムでは石膏沈み切りません。静置しても振動与えても石膏は沈みません。仕方ないからスパチュラでグイグイと無理やり沈めて練和します。それで上手く出来る時もあれば気泡だらけで作り直しの時もあります。
何とかならないかと試行錯誤を繰り返してきましたが、今一つ上達せず毎回苦悩してきました。
ところが先日、衝撃的なサイトを見てしまいました!
なんと驚き、ビニール袋を使って練和しています。
なんで?こんなの気泡入りまくりじゃないの!?と怯みましたが、続けてこんな動画を見てしまいました。
まず石膏に水を入れているので「え?」となります。次に荒々しい揉み方に「ぎょぇぇぇぇ〜!」となります。でも続けて見ていくと「ほうっ」と溜息が出るほど華麗に流し込んでいます。混水比0.24なのに滑らか!もう、これは試してみなくては。
100グラムなので小さなチャック袋を使いました。石膏を入れた後に水を注ぎ荒々しく20秒ほど揉みました。底の角を切って流し込みました。とても上手く出来てしまいました…。
今までの苦悩は何だったのか不思議なくらい簡単手軽に石膏の練和と流し込みが出来ました。感激です。情報発信された藤原陶器洋品店様と粟盛亮様にただただ感謝しています。
小さい石膏型作りでお悩みの方、是非お試しください。